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学校長コラム vol.2

2022年06月20日

『慎ましいとやま人』

自分のことは、あまり人前で話すことをしません。
郷土の先覚者、安田善次郎さんも匿名で寄付をし、
誤解を受けたまま刺殺され、亡くなりました。

今注目の富山駅ですが、つい最近までは、どこにでもある田舎駅、
JR北陸本線のホームの上に陸橋をつくり、街は南北に分断され、
道路は高架下を走らせていました。

しかし、北陸新幹線ができ、線路が高架化され、道路が地上を走り、
路面電車は南北につながり、様相が一変しました。

富山駅の南側には、かつて安田信託銀行があり、
支店であるのに、安田善次郎さんの郷土ということからなのか、
駅前でもあり、その建築様式は、ギリシャ建築のエンタシスを取り入れたものでした。

その信託銀行の跡地が、富山大原学園がある複合ビル「パティオさくら」です。

安田善次郎さんとは、安田銀行(後の富士銀行、現在のみずほフィナンシャルグループ)を設立し、その後は、損保会社(現在の損保ジャパン)、
生保会社(現在の明治安田生命)、東京建築等を次々と設立しました。

また彼が、匿名で寄付したものとして
東京大学の安田講堂や、日比谷公会堂、千代田区麹町小学校校地がある。

「名声を得るために寄付するのではなく、陰徳でなければならない」
として行っていました。

しかし、これらは世間には知られていませんでした。
東京大学の講堂には、死後に安田善次郎を偲び、
一般に安田講堂と呼ばれるようになりました。